あなたの馬を一番よく知っているのはあなた自身です。
馬房から出すとき、馬を引いて歩くとき・・・。ちょっとした点に気を付けるだけで、早めに馬の異常を知ることができます。
ここでは、普段からできるちょっとした、でも大変重要なケア方法についてご紹介いたします。
普段からできる健康チェック
馬房の中で
日常の馬房での馬の重心に気をつけましょう。
注意点
普段から馬のリラックスしている時の立ち方に気を配っておくことで、馬に起こっている故障を見つけ予防することが出来ます。
片足を浮かして立っていることが多い場合は、浮かしている足に何か故障が発生していると考えるのは普通ですが、それと同時に反対側の脚への負担も考慮しなければなりません。
対策
痛いほうを浮かしているということは別の脚で馬体を支えることになるので、靭帯や屈腱に負担が掛かることを常に念頭に置いておくことが必要で、両脚の冷却を行うことが望ましい。
馬房から馬を出す前のチェック
馬を引いて歩く前に、以下の点を確認しましょう。
- 馬の状態に異常(顔色、いつもと違うことをしていないかなど・・・)が無いかをチェックして、熱を測ることを日課とする。
- 蹄の裏堀をする際に鉄の歪み、落鉄が無いかを調べ、四肢に熱や腫れが無いか、四肢に微妙な変化が無いか調べてから馬を馬房から出すよう心掛ける。
- 馬房から馬が出る1歩目~5歩辺りまで、馬を良く観察しておく。
もし、馬房からの出だしが少し悪くても、しばらくして良くなる時は、関節に問題があるか、筋肉の硬直が考えられる。 - この場合、少し筋肉を10分~15分ほど運動で温めから、ストレッチを行なうことで、馬の動きがスムーズになれば筋肉の疲れから来ている。
調教での馬の動き
日常的に馬場での馬の歩幅、動き、脚の着地、脚の入り方の向き、頸の高さを良く観察します。
これをもとに馬のトリートメント方法を考えていきます。特に歩幅が狭い場合は、全体的になのか、前後、左右のどの部分なのかをよく把握しておきます。
※調教後、30分の間に電解質を与えると新陳代謝の助けが大きくなります。
※クールダウン後に15分ほど脚を冷やしてやることも故障の予防となります。
炎症がある場合には・・・
脚を冷やした後にも熱が残る部分があるので、
脚を冷やす20分→レーザーをする→20分冷やす→レーザー
とくりかえして熱を取り、消炎作用のある薬を塗ります。
傷がある場合には、傷口を良く洗い消毒をします。レーザーも有効です。